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中古トラック

中古のトラックの売買をされた経験のある方は、一度くらいはこのような言葉を聞いた事があるのではないでしょうか?

そうです、中古のトラックには相場と言うものがないのです。
というよりは、相場を出すのが難しい。と言うのが正解かもしれません。

トラックは普通の乗用車と違い、距離や年式、使用感だけ相場を出す事ができません。

その理由として、乗用車の場合、車に乗る事が目的であり、それ以外に使用する目的で乗っているケースはあまりありません。

しかし、トラックの場合、車として乗れる事はもちろんですが、プラスアルファとして、何かに使用する目的がある訳です。

ダンプであれば土砂を運んだり、砂利を運んだりする事が本来の目的であり、ダンプに乗る事自体は本来の目的ではありません。

(生粋のトラック野郎でプライベートの自家用でダンプに乗っているケースは省きます)

クレーン車であれば、荷物を吊る事が本来の目的であり、目的の場所まで移動する手段として、車としての機能も当然必要なのですが、走行だけが出来ても、クレーンの機能に不具合があった場合、本来の目的を果たせない為、それはただの車になってしまいます。

ここが乗用車と大きく違うところで、トラックの場合、車として走行する機能と、目的を果たす為に実装されている機能の2つが合わさって、初めて意味がある乗り物となります。

とちらか一方の機能が欠けていると使い物にならないのです。

せっかく冷凍冷蔵車を買ったのに、冷凍する機能が故障していたら、笑うに笑えませんよね。

ちなみに、ダンプやクレーンなど、荷台の上に付いている機能を上物と呼び、トラックの場合、この上物が非常に重要になってくる為、乗用車と違い、走行距離や年式、また、使用感やキズ、凹みの状況だけで金額を出す事が出来ないのです。

ですので、普通の乗用車の査定は出来ても、トラックの査定が出来ない車の査定士も多いです。

上物の知識がなければ、トラックの査定は出来ません。

それに、乗用車の場合、インターネットなどで、車種、年式、走行距離などの情報を打ち込む事で、概算の買取相場が算出出来るサイトなども見かけますが、これは、上物のない乗用車ならではの相場算出であって、トラックでこれをやろうとしても、上物の関係もあり、コンピューターで買取相場を算出させるのが非常に難しいのではないでしょうか。

仮に、必要な情報を打ち込むにしても、入力する項目などが多すぎて、インターネットに不慣れなトラックのユーザーには使いこなせず、途中で入力をやめてしまうかもしれません。ただ、いずれはそのような時代がやってくるとは思います。

業種・時期・需要とトラックの買取相場の関係

トラックと一言に言っても、ダンプやクレーン車など、主に建設関係でよく使われるトラックと、冷凍冷蔵車やアルミウィング・アルミバンなどの箱車では、時期的な相場感が少し違う時があります。

建設関係で使われるトラックは、主に土建屋などの建設会社が使用しており、冷凍冷蔵車やアルミウィングなどの箱車と言われるトラックは、主に運送屋や引越し屋、宅急便などの物流系企業が使用しています。

例えば、建設ラッシュなどで建築工事が盛んになれば、建設現場で使用されるトラックは需要が増え、買取の相場は上がる事になります。

トラックに限らず、物の値段は需要があれば上がりますし、需要がなければ下がるものです。株式相場なども同じ考え方です。

建設ラッシュで建設業界に仕事が増え、建設系のトラックの需要は増えても、それは、運送屋や配達業などの物流業界には直接的に関係しない為、物流業者が使用している箱車トラックの買取相場は上がる事になりません。

ただし、本当に大きい視点で見た場合、建設業者が潤えば日本経済に影響を与え、その他の業界にも恩恵があるかもしれません。

ですが、トラックの需要を動かし、相場を左右する程の大規模工事は国家予算が絡み、税金から大規模な資金が投入される為、経済的に本当の意味で潤っているとは言い難いです。

それに、近年では海外での需要も絡む為、時期的な要素や日本国内の経済状況でトラックの相場を出す事はとても難しいのです。

余談ですが、最近では、国内の需要よりも海外での需要が高くなってきているような話をよく耳にします。

日本で走行できなくなった低年式のいわゆるボロボロのトラックでも、車検制度のない海外の新興国(東南アジア・アフリカ・インド)では需要がある為、以前では1円にもならなかったトラックに金額がつくそうです。 逆を言えば、高年式の新しいトラックは国内での需要の方がまだまだ多いと言えます。

トラックの買取相場には、時期的要素、業種による需要と供給のバランスが絡んでくる訳ですが、相場はあくまでも相場であり、買取金額を決める要素として一番需要な要素は、やはり、トラックとしての機能だと言えます。